2.夜まわり活動

夜まわり活動は少しずつ方法や方針を変えつつも、常に私たちの活動の中心となってきました。毎週金曜日の夜に、名古屋駅近くの西柳公園(通称・オケラ公園)に集合。簡単な準備作業をした後、最も野宿者の居住地が集中している名古屋市中心部を、6コースに分かれて回ります。
 夜まわりでは、お茶やビラ(冬季には使い捨てカイロや毛布も)を配りながら、野宿者たちと話します。彼らの健康状態や相談事を聞いたり、差別襲撃や追い出しの情報を得たりします。こちらからはビラなどを通じて、彼らの生活に関わる様々な情報を伝えます。
 体の具合の悪い野宿者には、市販の薬を渡すこともありますが、基本的には福祉事務所(3を参照)に行くことを勧めています。急を要する場合には、その場で救急車を呼ぶこともあります。また夜まわりをしながら、出会った野宿者の人数をカウントしていきます。夜まわり終了後には再度全員が集合して、各コースごとに野宿者の人数や異状の有無などを報告します。最後に様々な打ち合わせをしてから、解散となります。
 最近の夜まわりでは、野宿者たち自身の参加が多くなり、彼らが中心となって回っているコースがいくつかあります。それはそれで良い傾向と言えますが、逆に支援者の人手がかなり不足しています。自動車の運転を始めとして、やはり支援者の参加なしでは夜まわりは成り立たないことも事実です。
 如何せん、夜遅くまでかかる夜まわりですから、なかなか参加することが難しい方々もいらっしゃると思いますが、帰宅の時間・手段などをいろいろと配慮いたしますので、どうか一度、気軽に参加してみてください。