4.福祉行動

野宿者に対する生活保護の適用は、極めて不十分です。住居を持つ者よりも持たない者の方が生活保護を受けられにくいという、矛盾した行政が行われており、このことが野宿者の絶えざる増加を招く主要因ともなっています。現状では、野宿者への生活保護適用のほとんどは、いわゆる医療扶助のみに限定されています。当会では毎月2回(月曜日)に、「仲間が仲間を助ける」の実践の一環として「福祉行動」を行っています。野宿の仲間、支援者が、「夜まわり」、「昼まわり」で出会った身体の具合が悪い仲間と一緒に、福祉事務所(生活保護の申請窓口)に行き交渉します。身体の具合の悪い仲間が、自らの選択を勝ち取れるように役所と交渉し、通院や入院・施設入所を獲得していこうとしています。その中では「代行」をできる限りなくし、当事者本人が主体となって粘り強い交渉で結果を出すことを目指しています。