代執行 その後

今日は抗議・申し入れも昨日で一段落ということで、白川公園を「離れ」た仲間のところをまわる。代執行当日朝には、8軒7名の仲間が居住していた。そのうち1軒は所有者不明(略式代執行)1軒が空家(代執行)で残り6軒で7名の仲間が住んでいた。そのうち1名の仲間は、当日朝に代執行の大部隊を見るや顔面蒼白となり小屋を「自主撤去」(通常の扱いにより撤去)残り6名のうち2名は共同生活を営んでおり臨時に設置された相談所に役人に囲まれるようにして相談に行き生活保護施設への入所を「決め」た(通常の扱いにより撤去)。残る4名の仲間の小屋は行政代執行(小屋の面積によって費用が算出され3〜30万円の費用請求)された。 結局シェルターに行った仲間はいない。

行政代執行により追い出された4名の内3名は白川公園近くの公園に仮設テントを建てて生活再建のために共同生活をしており、内1名の仲間は生活保護申請をしたという。あとの1名は白川公園内で野宿している。

市内にある生活保護施設と一時保護所を併設した施設に行くと、代執行当日に入所した2名(生保施設)と先週まで白川公園で生活していた仲間3名(一時保護所)と会うことができた。生保施設に入った仲間(60代後半)は半年の間、この施設を利用することができ、その間にアパートを見つけ転居していく。 一時保護所に入っている仲間のうち1名は既にアパートを確保し、手続き待ち。残る2名は週明けにも物件が見にいくという。しかし物件探しが保証人問題などで難航が予想されており前途洋々とは言いがたい。でも一様に元気そうに見えたので一安心。
続いては先々週まで白川公園に住んでいた仲間で、アパートを確保し、新生活を始めた仲間のところへ。日当たりが悪く、少しくたびれているが「わが城」だと言っていた。この仲間は早速、職安に行ったり求人誌を買い込んだりして、職探しに余念がなく、
「がんばらなきゃ」と盛んに言っていた。しばらく話をし、お茶をご馳走になって帰ってきた。[おわり]