報道から(仙台:毎日新聞) 

榴岡公園:ホームレス強制退去 「1年以内に」−−仙台市方針 /宮城
仙台市は22日、同市宮城野区榴岡公園で生活しているホームレスの人たちを1年以内に強制退去させる方針を決めた。28日に公園内に自立支援を促す「市路上生活者等支援センター」を開所するのに合わせた措置という。市公園課は、ホームレスの人たちが寝泊まりしている場所が、公園再整備計画の実施区域と重なることも、退去を求める理由と説明している。【棚部秀行】

 市健康福祉部社会課によると、榴岡公園にいるホームレスの人は24人。うち9人と、他地域にいる5人が「支援センター」への入所を申し込んでいる。昨年12月現在、仙台市内では253人の「ホームレス」が確認されており、2年前と比べると約50人増えた。

 関係者に中には、榴岡公園からの退去を求めても、他の公園や河川敷、道路に生活の場を移すだけで根本的な解決にはならないとの指摘もある。しかし、市は「まずは公園内にいる人たちにセンターへの入所を強く促し、路上に戻らない循環を作り出したい」と話し、市の方針に従わない場合は、都市公園条例に基づく強制退去に踏み切る姿勢を示した。

 これに対し、市民団体「仙台夜まわりグループ」の青木康弘事務局長は「市はこれまで強制退去はしないと言ってきたので驚いている。(近くの県営宮城球場を本拠地とする)楽天イーグルスの試合を意識してのことではないか」と批判。「センターに入っても短期間で自立できるのかも疑問だ。我々のような市民団体ともっと連携をすべきだ」と市の姿勢に疑問を投げかけた。【棚部秀行】
毎日新聞 2005年3月23日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyagi/news/20050323ddlk04010076000c.html