報道から(名古屋)

市長はこれまでの任期期間中に3度(97年冒険とりで:98年らんの館前:05年白川公園)もの強制排除を行っている。強権的な手法では、はるかに石原都知事や元都知事青島を上回るだろう。

◆質問項目・ホームレス問題
毎日新聞:市長選アンケート 私の行政姿勢より
 行政代執行による白川公園名古屋市中区)のホームレスの小屋の撤去をどう考える。ホームレス対策はどうする

 ◇榑松佐一氏

 話し合いで白川公園のホームレスの自主撤去が進んでいた矢先、600人もの市職員やガードマン、県警の機動隊を動員して強制的に排除したことは残念だ。万博のために強制撤去したとの批判は免れない。ホームレスの立ち退きにあたっては、「人権に関する国際約束の趣旨に十分配慮すること」(ホームレス自立支援法の衆議院厚生労働委員会付帯決議)とあるように、あくまで話し合いによるべきだ。市内にはホームレスだけでなく貧困世帯が広がっており、市だけの対策では限界があるが、就労支援や住宅確保など福祉行政全体の中で解決したい。

 ◇松原武久氏

 今回の行政代執行は、白川公園での改修工事の必要性から自主撤去を促してきた中で、都市公園法による適正利用指導、さらには福祉援護施策の相談を行ってきた経緯を十分に考慮し、やむ得ず行った。行政代執行により不法物件を撤去したことで、公園の改修工事を経て、より市民に利用しやすく楽しめる公園となることと、何らかの形で新たな道を歩み始められることからも、一定の成果があったと考える。ホームレス対策については「ホームレス援護施策推進本部」を中心として全庁的に支援策を検討していく中で、ホームレスの自立を図ると共に、市民が利用しやすい公園などの適正利用指導に引き続き努めたいと考えている。
毎日新聞 2005年4月21日http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aichi/news/20050421ddlk23010009000c.html