報道から（名古屋）

報道によると

　名古屋市北区の公園で昨年８月、男性が少年グループから暴行を受け、死亡する事件があり、愛知県警非行集団対策課と北署は２４日、別の強盗事件で逮捕した同市内の少年（１８）ら１８〜１９歳の少年３人を傷害致死容疑で再逮捕した。きょう２５日、別の少年２人も同容疑で再逮捕する。同市内では２００３年末から昨年夏にかけて、ホームレスらが襲われる事件が十数件発生しており、県警は関連についても追及する。

　調べによると、少年らは昨年８月２６日午前３時過ぎ、名古屋市北区稚児宮通２の稚児宮公園で、ベンチに寝ていた無職の６０歳代男性に、殴るけるなどの暴行を加え、９月７日に死亡させた疑い。

　男性は北区内に住民登録し、生活保護を受けていたが、近くの公園などで度々、寝泊まりしていたという。調べに対し、少年らは「ホームレス狩りとして、ゲーム感覚で襲った。死ぬとは思わなかった」などと供述しているという。

　少年らは、北区内の同じ中学校の卒業生らで、そろいの色の服装に身を包んだカラーギャングと呼ばれる不良グループを０３年１０月ごろに結成。「ブラックチルドレン」と名乗っていた。

　同県警は、グループが名古屋市内の路上などで鉄パイプや棒を使った強盗事件１５件（被害総額１５４万円）を繰り返していたとして、リーダーだった同県新城市内の無職少年ら１０人を昨年９月下旬から今年１月６日にかけて、強盗傷害容疑で逮捕。その後の調べで、公園で男性を襲ったことを認める供述を始めたという。

　男性が襲われた公園は、地下鉄名城線の志賀本通駅から北西約５００メートルの住宅街にある。近くの住民によると、昨年夏ごろから、少年５〜６人がしばしば訪れ、夕方から深夜にかけて、たむろすることがあった。周辺住宅で窓ガラスが割られるなどの被害が相次ぎ、町内会が巡回していた。

　近所の男性（６６）は「身近でこんな凶悪な事件が起きるとは思っていなかった。やはり少年たちの仕業だったのか」と驚き、６０歳代の主婦も「小さな子どもたちの遊び場だったのに、夜は少年たちが占拠していて、怖くて近づくことも出来なかった」と話していた。

●少年「ホームレス狩り」　昨夏、北区の公園　男性死なす
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/050525_2.html
■関連ニュース
ホームレス暴行死　元３少年に懲役１４―１２年：千葉地裁判決
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050519/eve_____sya_____005.shtml