抗議と注目を!(転載歓迎)

靱公園のすべてのテント(約20軒)、大阪城公園の一部テント(約3軒)に対し、大阪市が行政代執行による強制排除手続きを開始しました。

1月5日に公園事務所職員が『弁明機会付与の通知書』を各テントに配布しました。1月11日までの弁明期限後、『除却命令』が出され、『戒告処分』を経て『行政代執行令書』の発行→強制排除、という流れになるものと思われます。

野宿者への行政代執行は全国的には昨年1月24日の名古屋・白川公園のテントに対するもの以来です。大阪においては、テントに関しては2003年12月の天王寺カラオケ屋台村撤去、多くの野宿者が居住するテント・荷物に対するものとしては1998年12月の今宮中学前歩道での強制排除以来はじめての代執行になることが予想されます。

私たちは、野宿の仲間たちとともに排除を止めるべく、あらゆる手段で抵抗していくつもりです。

今年開催される「世界バラ会議大阪大会(5/11〜17)」や「全国都市緑化おおさかフェア(3/25〜5/28)」のための公園整備を口実として、両公園ではこれまで公園事務所職員による嫌がらせ同然の執拗な巡回・説得攻撃や、生活妨害のためのフェンス設置が繰り返されてきました。

多くの仲間が自主退去や不本意なシェルター入所を余儀なくされるなかで、テントの数はこのところ大幅に減らされてきました。一方で、野宿の仲間たちは団結を強め、大阪市の非道なやり口に怒りを燃やし、繰り返し公園事務所・ゆとりとみどり振興局に対し抗議し、話し合いを求める行動を積み重ねてもきました。靱公園では、暮れの12月22日に個別巡回による追い出しの中止を求めて公園事務所に押しかけたばかりです。

両公園とも、市が排除の受け皿として用意しているのは大阪城公園シェルター(もともと昨年末までの設置期限を延長)です。しかし、劣悪な居住環境(狭いスペースや荷物制限、1日1食)に加え、入所後何らの展望も用意されていないシェルターは仲間たちが自分たちの力で築き上げたテント(仲間同士の相互扶助関係も含めて)の代替策たりえません。それに加え、12・22の押しかけでは入所期間の延長もいまのところ2006年3月までだということが判明し、たった数ヶ月後にはふたたび路上に叩きだされる可能性がきわめて高いことが明らかになっています(うつぼでのもうひとつの「対案」となっている自立支援センターも同様)。

代執行手続き開始を受け、1月7日にはうつぼ公園の団結もちつきの後、緊急寄り合いを持ちました。うつぼ・大阪城の仲間に加え、扇町公園、梅田、釜ヶ崎長居公園、西成公園など各地から仲間が駆けつけ、この危機を逆に団結を打ち固める契機とし、大阪市にやりかえしていこうという決意を皆で固めました。

すべてのみなさんに支援を呼びかけます。

<今後の行動>
1月11日(水)西部/東部方面公園事務所に対する抗議行動
14時うつぼ公園東園集合

大阪市へ抗議の集中を!>
簡単なものでかまいません。「強制排除をやめろ!」と以下へ抗議の声を送ってください。
写しをkamapat@infoseek.jpまで送っていただけると幸いです。

西部方面公園事務所
TEL:06-6441-6748 FAX:06-6441-6797
〒550-0004 西区靱本町2-1-4

東部方面公園事務所
TEL:06-6941-1144 FAX:06-6943-6877
〒540-0002 中央区大阪城3-11

ゆとりとみどり振興局総務部管理課
TEL:06-6615-0643 

ゆとりとみどり振興局への意見フォーム
http://www.city.osaka.jp/yutoritomidori/request/index.html