仲間の日

協同炊事

台風一過とはいえ今日は早朝よりぐんぐんと気温が上がり朝9時の時点ですでに30℃を突破するというなかで8月の仲間の日は始まった。本日のメニューは「どて煮とメシ」 普段、野菜不足な仲間の健康を考えて野菜たっぷりのどて煮を作ろうと早朝から野菜刻みがまず最初に行なわれた。 大根・人参・蒟蒻・ニンニク・仕上げ用刻みネギ。 一口に野菜刻みと言っても家庭用の比ではありません。調理に携わる仲間たちは汗を拭いながらひたすら刻むという作業に終始専念。
…が、常にこの調理作業を手伝ってくれるレギュラーメンバーの仲間が2人相次いで入院するという事態に今回は少ない人数で目一杯フル稼働。慣れない仲間も加わり協力しながらがんばった。
仲間の連携は何がすごいかというと『命令なし!指示なし!押しつけなし!』で近くにいる仲間が自然に手を出して手伝い、動き始めることだ。
名古屋市内各所から集まってくる昨日までの見ず知らずの他人が今日から仲間なのだ。引っ込み思案の人、仕切りやさんの人、頑張り屋さんの人、おっちょこちょいの人…仲間の日に出会い共に協力しあい今日から顔見知りの仲間になるのだ。(話が大分横道に逸れてしまった)そろそろ野菜刻みから煮込みに入っているようだ(^^ゞ煮込み係は猛烈な暑さに上半身裸になり焦げないように常に寸胴の底を掻きまぜている。ホルモンが柔らかくなるまでひたすた煮込む。午後1時半、ようやく「どて煮」が完成!
出来上がったところで参加人数を3人の仲間が確認する。120人から150人までの参加とバラつきがある。ざっと確認しても今日は栄であるど真ん中祭りに行った仲間も多く普段より参加人数は少ない。ところが配食の段になって人数がどんどん増えていき(参加人数合計180人)になった。配っても配っても確認するとまだ食事が手元に届かない人たちがいる。今回は完全に人数確認のミスが浮き彫りにされた。途中、盛り付けの仲間が(まだ足りない?まだ足りない?)と焦りながら増えた人数に対して盛り付けていた。 結果として7名の仲間の食事がどうしても足りないことになり、申し訳ない気持ちで食事のない仲間の分としてカップ麺で代用させてもらった。これではもちろん一生懸命調理をした仲間の分の食事もあるわけない。 こんな失敗をしてしまった反省を込めて最後のミーティングでは調理を担当した仲間から意見が出た。(ホルモンと同時期に野菜を入れてしまったことで、野菜が煮崩れてしまいボリュームが減ってしまった。これは野菜をもっとあとに入れなければいけなかったな)と…これこそが失敗は成功のもと!
自分達の力でやり、自分達で失敗して、自分達で考え、自分達で達成していく…。そのために仲間の日があるのであって、お膳立てをされたなかで何の疑問も持たずに受ける立場であっては意味がないのだ。 自分達のために自分達で立ち上がる…それが仲間の日なのだ。 調理に協力してくれてる仲間たち、今回の失敗はつらかったと思う。来月の仲間の日は腹いっぱい食おうな。
来月の仲間の日は9月24日。メニューは「現代風すいとん」です。